APECって何?

APECとは何か?を確認してみましょう。正式名称はAsia-Pacific Economic Cooperationとなっており、略称でエイペックと呼ばれています。日本語ではアジア太平洋経済協力と呼ばれています。アジア太平洋地域においての多国間で経済協力を進めることが目的とされています。開かれた地域同士の協力により経済のブロック化を抑えることや、アジア太平洋地域での参加国の貿易や投資についての自由化、それに伴った世界貿易機関下での貿易の維持と発展に務めています。この他にも政治的な協議も行われてるようになってきています。
APECの発足について、1978年に大平正芳総理大臣による就任演説で「環太平洋連帯構想」を呼びかけたことがきっかけとなっています。大平政権の政策研究会である環太平洋連帯研究グループを持ち、大平自身ががオーストラリアのマルコム・フレイザー首相に提案して強い賛同を得られた結果、太平洋経済協力会議であるPECCが設立となりました。これが基礎となり1989年に各国の政府が参加するAPECが正式に設立されることになります。発足時は12カ国でしたが、2015年現在では21カ国が参加しています。
APECについては、世界貿易機関の新ラウンドの停滞や自由貿易協定締結の動きの活発化などによって、その存在意義が問われているという面もありますが、国家間における協議などの場として今後も存続されていくことが予想されています。

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